藤田まことさんは2010年2月に惜しまれつつもこの世をさりましたが、その原因は動脈瘤破裂でした。2 2008年には食道がんが発見されましたが、それでも仕事をやめることはなく弱りゆく体に鞭を打ちながら活動をしていたそうです。 中村 主水(なかむら もんど)は必殺シリーズに登場する、藤田まことが演じた架空の人物である。小説などの原作を持たないテレビ番組オリジナルのキャラクターである。, 第2作『必殺仕置人』の初登場以来、第31作『必殺仕事人2009』まで、シリーズの半分を超える16作にレギュラーとして登場した。その他のシリーズでも『助け人走る(第12話)』や『必殺剣劇人(第8話)』にゲスト出演し、公式にも「必殺の顔」と称されるなど、シリーズを通して活躍した。, 典型的な「昼行灯」として江戸中で知れ渡っている北町奉行所[注 1]の定町廻り同心。職務怠慢が目立つが、自分の担当地域の商家に袖の下(賄賂)を要求したり、同じく軽犯罪の場合には金で見逃すという、現代でいうところの悪徳警官である。史実として同心(役人)に付け届けをすることは頻繁にあったが、当時の時代劇では主人公の同心が小悪党という設定は珍しいことであった。普段は無気力だが、旗本や大名などの巨悪が絡む事件については上役の命令を無視してまで捜査をしようとするなど、元の性格が現れることもある。『必殺仕置人』最終話や『新・必殺仕事人』第47話のように、自身の得にならないことでも、黙って見過ごせない状況について意見することもあった[注 2]。, 上役の多くは主水のことを軽んじるか蔑ろにし、時には疫病神とも呼んだが、中には主水の素質と性格を見抜き、報償金で上手くコントロールする者もいた。同僚たちからも馬鹿にされているが、10年以上に渡って宴会の幹事を務め、宴の仕切りに関しては同僚たちからも信頼されていた。賭け事では胴元を務めることも多く、その際には、普段は口うるさい上司も上手く丸め込んだ。キャリアについての正確な描写は少ないが、後期の作品[1]で、勤続20年の表彰を受けるシーンがある。また、スペシャル『2007』の時点ではせんが『奉行所勤めが30年』と発言している[注 3]。, 好物は甘いものと目刺。酒は仕置屋までは下戸であったが、仕業人から飲むようになる[注 4]。, 劇中では異動や出張が多く、シリーズによって勤務地や職務が変わっている(#経歴参照)。, 晴らせぬ恨みを金銭で晴らす殺し屋。『必殺仕置人』で棺桶の錠が持ち掛けて来た、百姓娘の父親の仇討ちを請け負ったのをきっかけに、裏稼業に足を踏み入れた。以降、「仕置人」や「仕事人」などと名乗りながら、長きに渡って裏稼業を続けてきた。, 当初は参謀として登場し、殺し以外にも自分の地位を利用した情報収集やサポートを行なった。『仕置人』は特にその傾向が強く、実際に殺しを行うのは鉄と錠だけで、サポートにすら関わっていないエピソードも存在する。その後、主に実働隊の一員、リーダーとして活躍し、なおかつ参謀として計画を立案することもある。殺し技は剣術(#剣術参照)。, 『必殺仕置人』の頃は、日々の鬱憤を悪人にぶつけるように積極的に仕置に関わっていた。『暗闇仕留人』で、糸井貢が仕留人としての生き方に苦悩し命を落としてからは極力感情を面に表わさず、仲間と馴れ合うことを避けるようになった。佐渡金山以来の顔馴染みだった念仏の鉄や、中村家の三味線の師匠である三味線屋の勇次、奉行所の同僚である渡辺小五郎などを除き、裏稼業以外では仲間と会う機会があっても知らない者同士を装い、必要以上に親しく接することも無くなっている。しかし、再び鉄と組んだ『新・必殺仕置人』では、『仕置人』『仕留人』時代のように、仲間と友人のように馴れ合う機会となった。, 仕置の狙いを定めた獲物に情けをかけることはないが、ごく稀に弱気になることもあった[2]。仲間が甘さや未熟さを見せた場合は叱咤し、感情が先走りがちだった飾り職人の秀や子供じみた正義感を振りかざす西順之助に対し、鉄拳を振るったこともある。チームが危機に瀕した場合は、その原因となったメンバーを容赦なく斬るとも宣言していた。その一方で、仲間が危機に陥った場合は自ら死地に飛び込む場面も多く、実際に仲間を粛清したり裏切ったことはない。, 仲間からは主に「八丁堀」と呼ばれ(町役人達も自称する)、苗字や名前で呼ばれる機会は少ない。, 『必殺仕事人2007』以降、主役の座を渡辺小五郎へ譲り、若手のサポート役に廻るようになる。だが血気盛んな仕事人たちを叱責したり諭すことも忘れなかった。, 『新・仕置人』での重要な伏線として、前期シリーズでの主水は裏稼業の世界では知られておらず、主水も自分の正体を隠していた。特定の斡旋人(元締)に就かず、自身もそのような人物や組織については「人殺しの集団」「信用できない」と発言したこともある。シリーズを通して、寅の会や闇の会などに間接的に関わった例を除き、特定の元締から仕事を請け負ったのは『必殺仕事人』と『必殺仕事人・激突!』の時だけである[注 5]。主水の名が仲間以外の裏稼業の人間に知られるようになるのは『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』第22話以降である。, 一方、後期シリーズ(仕事人シリーズ)では裏の社会に主水の名が知れ渡り、様々な同業者たちと面識があった。その中には有力な元締もおり、仕事を斡旋されたこともあるが、特定の元締の下で働くことは稀である。後期エピソードの中には、悪党が闇の世界を牛耳るために主水を懐柔しようとする回が多数ある(『必殺仕事人V・激闘編』第24話、最終回。『必殺仕事人V・風雲竜虎編』第1話など)。『仕事人』第82話のように、主水のことを知らない裏稼業の者たちも登場している。, 殺し技は、手持ちの刀を用いた剣術である。その腕前は一流で、劇中の描写や設定によると奥山神影流、御嶽新影流、小野派一刀流、一刀無心流の免許皆伝で、心形刀流の心得もある。寺子屋では一番の腕前であったとも語られ、奉行所内では五本の指に入るといわれている。, 仕掛人の西村左内とは異なり、状況に応じて様々な剣技を披露し、単に斬り掛かるだけでは無く、親しげに話し掛けて相手の油断を誘う不意討ちも多い。『仕事人V』『仕事人V・激闘編』では刀の茎に刃を仕込み、目釘を外した柄を鞘のように抜いて相手を暗殺する場面もあった。, 奉行所では昼行燈を装い、剣の腕前を周囲に隠している。奉行所での剣術の稽古や試合などでもわざと負けたり、実力がないように見せるため、竹光を腰に差すこともあった。, 妻のりつ、姑のせんと3人で、八丁堀の役宅に暮らしている。下総の筆頭同心 北大路家の次男である主水が、わずかな伝手を頼って、中村家に婿入りしたのがなれそめである。中村家の出自は清和源氏義光流[3]、家紋は「丸に唐花」。宗派は不明だが、恐らく法華宗であると思われる[4]。, 『必殺仕事人Ⅳ』第43話で、自らを「中村主水之介 玉五郎」と上司の筆頭同心 田中の前で名乗る場面がある[注 6]。, 身長は五尺三寸[5]。黒羽織は仕置人~仕置屋、新仕置人~仕事人III3話まで、アヘン戦争へ行くと剣劇人で着用、茶色羽織は仕業人と仕事人1話の冒頭、仕事人III4話以降~仕事人IVは茶色羽織と煤けた黒羽織を、薄い茶色羽織は仕事人V~風雲竜虎編12話まで着ている。, 恐妻家で、元々世渡りが下手な上、やる気の無さゆえに奉行所での出世の見込みがないこと、主水自身の怠惰な生活態度から、家では2人から疎まれ、陰に日向にいびられ続けている。主水もまた、そのような態度で接する2人、特にせんに対しては相当に嫌気が差している様子が窺える。もっとも、表に出さないだけで深い愛情で結ばれており、それを示唆するエピソードも劇中に数多く見られた。, 30歳を過ぎても子供ができず、懐妊の兆しもないことから、せんとりつからは「種無しかぼちゃ」と罵られている。子供が授からない理由ははっきりしないが、主水が子供のころにおたふく風邪にかかり高熱を発したことが判明したときは、せんとりつからはこれが原因ではないかと疑われていた[5]。『商売人』ではりつが懐妊するが、最終的には死産[注 7]という結末を迎えた。夫婦ともに性欲は旺盛で、りつが床入りを迫る場面があり、主水も時折、他の女性に浮気をしている。なお放送当時の社会を舞台にした2回のTVスペシャルにおいて主水ならびにせんとりつの子孫が登場しているが、主水の子孫とされた人物はそれぞれ名前も職業も違っている[注 8]。, へそくりが趣味で、袖の下や裏の仕事などで得た金銭を、家の様々な場所に隠している。それを必要な時に持ち出し、様々な用途に用いているが、せんとりつに見つかり、生活費や遊興費に当てられてしまうことも多い。また、商売人では珍しくへそくりをしていない。, また、『仕留人』の段階ではせんには妙心尼(本名はたえ)、あやと娘がりつ以外に二人おり(いずれもりつにとっては妹)、妙心尼の情夫・村雨の大吉と、あやの夫・糸井貢はいずれも主水にとってはチームを組んだ裏稼業仲間であった。なお、あやは『仕留人』劇中にて死亡しているが、妙心尼は後に『新・必殺仕置人』第14話にゲスト出演し[注 9]、別の男を情夫にしていて、その様子を影から見ていた主水は「昔と同じで、進歩がまるで無い」と憤慨しつつ呆れている。, 劇中では以下のような職務歴を経ている。基本的に時間の経過はシリーズの順序に沿い、時代設定はシリーズによって異なるが、江戸時代後期の設定となっている。しかし、具体的な時期については必ずしも時系列に沿ってはおらず、過去の作品の後日談が過去の作品よりも前の時代を舞台にしているという矛盾が発生していることもある。, 主水シリーズの2作目『暗闇仕留人』は黒船来航の時期(1853年 以降)であり、後期作品には桜田門外の変(1860年)を扱ったスペシャル特番がある。また、寛政 - 天保期(1800年 前後)も多い。一方で、『新春仕事人スペシャル 必殺忠臣蔵』の元禄期(1700年 前後)はそれまでより極端に遡った時代設定となっている。, それ以外にも整合性が取れない事例として、主水が南町に転属になったのは鳥居耀蔵が既に奉行を務めていた時であったが(『仕置屋』)、後のスペシャル『春日野局の秘密』『仕事人vsオール江戸警察』では少なくとも鳥居が着任する前から、主水が南町にいたことになっている。これらの矛盾の回答として、『必殺忠臣蔵』冒頭で、藤田まことが「どの時代にも、主水のような人物がいたと解釈してほしい」と説明している。, シリーズ第1作『必殺仕掛人』の放送後、プロデューサーの山内久司は次作『必殺仕置人』に同心を登場させるため、中村主水の基本設定を決めたという。山内は主水にサラリーマンの様な平凡さを求め、配役には「男前でもなければ、不細工でもない。体格も極めて平均的な日本人である、藤田まことしかないと思った」と述べている[6][7]。配役については、藤田は『てなもんや三度笠』のイメージが強すぎるため、朝日放送では反対する声が多かった[8]が、監督の深作欣二の推挙もあり、藤田に決まった。一方で、藤田は「スタッフは他の有名俳優にも主水役を打診したが、家庭で嫁姑にいびられる情けない役どころを引き受ける人間が誰もおらず、最終的に自分のところに回ってきた。依頼から撮影までたった一週間だったのが合点がいった」と語っている。, 『仕置人』の主水は準主役級であったが、人気を博し、次作『助け人走る』にゲスト出演、『暗闇仕留人』ではレギュラー出演を果たし、『てなもんや三度笠』以降、不遇だった藤田をスターの座に返り咲かせることとなった。撮影を担当した石原興は「当初は藤田の演技は未熟だったが、『仕置人』が終わるころには物になっており、主水は藤田以外にはいないと思った」と述懐している[9]。後年、「中村主水というキャラクターが自分の中に確立できたのはいつ頃か?」という質問に対し、藤田は「『必殺商売人』の頃だ」と答えている[10]。, 中村主水の名前の由来に関しては諸説ある。平凡な名前にしようと会議で決めていた時、山内は冗談で「ジェームス・ボンドにしましょうか?」と発言したところ、深作が「“モンド”という名前は平凡やね、目立たん名前やね」と返し、決まったという[6][7]。他方で、それは制作陣による後付けのリップサービスで、実際は日本では一般的な中村という苗字に、八木節に登場する怠け者の鈴木主水の名前を取って付けたという説もある[11]。, トレードマークのマフラーは、『必殺仕業人』の撮影時、寒さを凌ぐために小道具係から借り、撮影に用いたものが定着したものである。後に藤田の死後に製作された『必殺仕事人2010』からはそのマフラーを仕立て屋の匳が受け継ぎ、それ以降は渡辺小五郎が受け継ぎ、仕事を行う際に襟に巻いている。, 主水の最期について現時点では明確な描写は無く、それとなく匂わせるものに留まっている。, 劇場版第6作『必殺! 中村 主水(なかむら もんど)は必殺シリーズに登場する、藤田まことが演じた架空の人物である。小説などの原作を持たないテレビ番組オリジナルのキャラクターである。 江戸政界の黒幕と対決!純金のカラクリ座敷, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=中村主水&oldid=79865195, 藤田まこと特別公演『必殺仕事人 主水、大奥に参上!』(1989年、梅田コマ・スタジアム →, 藤田まこと特別公演『必殺仕事人/主水、大奥に参上!』(1997年、新宿コマ劇場 → 1998年、. | 仕事人2009, 恐怖の大仕事 - 仕事人大集合 - 現代版 - アヘン戦争 - 第七騎兵隊 - 新装現代版 - 必殺&タイガース - 忠臣蔵 - 大老殺し - 夢の初仕事 - vs秘拳三日殺し軍団 - 春日野局の秘密 - 京都へ行く - vs仕事人 - 大暴れ - 勢ぞろい - vsオール江戸警察 - 世にも不思議な大仕事 - せんりつ誘拐される | 仕事人2007 - 仕事人2009 - 仕事人2010 - 仕事人2012 - 仕事人2013 - 仕事人2014 - 仕事人2015 - 仕事人2016 - 仕事人(2018年スペシャルドラマ) - 仕事人2019 - 仕事人2020, 仕掛人 - 仕掛人 梅安蟻地獄 - 仕掛人 春雪仕掛針 - THE HISSATSU - ブラウン館の怪物たち - III 裏か表か - 4 恨みはらします - 5 黄金の血 - 主水死す - 始末人 - 三味線屋・勇次, 仕掛人 - 仕置人 - 新・仕置人 - 納涼必殺まつり - 地獄花 - 主水、大奥に参上! - 旅愁 - さざなみ - 西陽のあたる部屋 - 負犬の唄 - あかね雲 - 夢ん中 - 瞬間の愛 - The SHIGOTONIN / 鏡花水月 - 必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集, TBS土22:00ドラマ - 朝日放送制作火曜21:00ドラマ - 朝日放送・テレ朝金曜21:00ドラマ, 後者に関しては私情を挟んでいることを本人が認めているが、意見の内容自体は堤防の手抜き工事(主水が一目でわかるほど粗悪な材木が使われており、川が増水すればすぐに決壊する恐れがある)を改めさせようという真っ当なものである。, 当初は完全な下戸だったが、提供スポンサーへの配慮から、いくらか飲めるようになったとして、設定変更されたという(出典:山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p53), 尤も、田中の前でふざけて名乗っていたので、この名前が主水の本名だと言及されている訳ではない。, ただし実際には「一旦無事に生まれた(実際、産声を聞いている)ものの、その後力尽きて亡くなった」というのが正しく、厳密な意味での死産ではない。, 別人ではなく、『暗闇仕留人』での大吉とのシーンも挿入され、同一人物であることが明示されている。, 『2009』で勤めていた木挽町の自身番屋に戻っているが、それが一時的な帰還か西方から再赴任されたのかは不明。, 『必殺仕事人2007』『必殺仕事人2009』での藤田まことの演技を流用したビデオ出演。, 『仕置屋稼業』では起こし、『仕業人』ではズームとテロップ表示に効果を加えている。また『仕置屋稼業』ではほかの出演者のクレジット背景が軒並み静止画だったのに対し藤田のみ動画とされている。, 鉄の字幕は水色(藤田が出演していない回も同様)。ただし、クレジットの順番は変更されず、山崎が先頭、藤田がトメとなっている。, 講談社 2010年『必殺DVDマガジン 仕事人ファイル 1stシーズン壱 必殺仕置人 中村主水』, 山田誠二『必殺シリーズを創った男―カルト時代劇の仕掛人、大いに語る(映画秘宝SPECIAL)』(1997年12月、洋泉社), 必殺スペシャル・新春 せんりつ誘拐される、主水どうする?

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