また、自然由来の食物にも目を向けている。例えば中国原産のキク科の野菜「チシャトウ」の抗アレルギー作用についても研究している。チシャトウはレタスやサラダ菜の一種で、ポリフェノールを多く含んでいる。  ダニが増えた原因として、杉本さんは、①住宅の変化、②冷暖房の普及、③じゅうたんや家具の増加、④留守がちな家庭が増えたことなどを挙げる。  アレルギー性鼻炎のマウスがクロロゲン酸を含む水を継続的に飲むことで、くしゃみも鼻掻きもその回数が抑えられるという結果だった。, 一方、②アレルギー性皮膚疾患モデルのマウスの実験はどうだったのだろうか。  室内をこまめに掃除して、気づいたら空気を入れ替える。また、がんばりすぎず、できるだけ規則正しい生活を心がけ、バランスのよい食事をとり、毎日コーヒーを飲む。これがアレルギー性疾患に対する緩和・予防策といえるのかもしれない。, 鬱陶しい花粉症に悩まされている人は多いだろう。しかし、コーヒーを毎日欠かさず飲むことで、花粉症をはじめとするアレルギー性疾患を緩和できるかもしれない。.  このほか「食物アレルギー」にも注意したい。卵や牛乳、小麦は三大アレルゲンとして知られている。大豆や魚類、肉類、甲殻類、野菜、果物などもアレルギーの原因となる。  ところが、コーヒーを毎日飲むことで花粉症をはじめとするアレルギー性疾患を緩和する効果があるかもしれないという。この研究を手がけたのは、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)炎症薬物学研究室の准教授、杉本幸雄さんだ。, 杉本さんは岡山大学薬学部を卒業後、大手製薬企業に入社。リウマチの研究に6年間携わった。そのあと岡山大学薬学部に戻り、アレルギーやリウマチなどの炎症性疾患を研究している。 コーヒーに含まれるポリフェノール、クロロゲン酸は美容やダイエット、健康の味方です。体に良いとされるコーヒーですが、その主役はクロロゲン酸。しっかり補給して美容効果をアップさせましょう。
 ちなみに杉本さんの計算によると、クロロゲン酸含有水の濃度を人間が飲むコーヒーに置き換えた場合、濃度0.03%は1日1~2杯分、同0.1%がコーヒー3~5杯分、同0.3%がコーヒー10~20杯分にそれぞれ相当する。  皮膚疾患モデルの実験でも1回だけクロロゲン酸含有水を与える「単回投与」を行なったが差は出なかったと杉本さんは話す。やはり、ある程度継続的に飲まなければ効き目は期待できないようだ。

「コーヒーは、疫学的研究によってさまざまな健康効果があるといわれています。しかし、コーヒー成分がもつ抗アレルギー作用についてはまだあまり調べられていません。そこでコーヒーに含まれているクロロゲン酸を調べてみようと思ったのです」  ①アレルギー性鼻炎モデル、②アレルギー性皮膚疾患モデルの2つの実験を振り返って、杉本さんは次のように語る。  そう話す杉本さん自身、1日に3~5杯は飲むというコーヒー党だ。  ダニは、人間や犬・猫のフケやアカが大好物なので、じゅうたんを敷かずにこまめに掃除することが予防につながる。 「気管支ぜんそくや鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎などを引き起こします。これらのアレルギー性疾患のうち、小児ぜんそくの90%、成人のぜんそくの50%以上はチリダニ類が原因といわれています」 そこでコーヒーに含まれているクロロゲン酸を調べてみようと思ったのです」 クロロゲン酸は水に溶けやすいし、マウスは必ず水を飲む。そのため、マウスにはクロロゲン酸を0.03%、0.1%、0.3%混ぜた濃度の異なる水溶液を与えて、その経過を見ていった。 「鼻炎モデルについては期待以上の好結果でした。クロロゲン酸含有水を14日間以上飲ませることで、有意な抑制作用を示しましたから。また、皮膚炎モデルについては予想の範囲内です。劇的に効いたら、『これまでどんな研究をしてきたんだ』と叱られてしまいますから」  14日目からは、マウスをケースに移動して10分間おいて環境に慣れさせたあと、抗原溶液を鼻の中に投与する「局所感作」を行なった。そのうえで、マウスのくしゃみ反応と鼻掻き行動を20分間測定した。その結果は次の通り。 「これは野菜や果物など専門的な栽培で起きる花粉症です。モモやナシ、ブドウ、イチゴ、トウモロコシなどで確認されています」 「人類は、コーヒーを長いあいだ飲みつづけてきました。一時期は『コーヒーは体によくない』という話もありましたが、歴史的な経緯から考えても、コーヒーが体によくないことはないはずです」 「アレルギー性鼻炎モデルには効果があったと言ってよいでしょう。実は、これとは別に1回だけクロロゲン酸含有水を与える『単回投与』も試みましたが、差は出ませんでした。つまり、最低でも2週間はクロロゲン酸含有水を与えつづけないと効果は現れないようです」  実験モデルは大きく分けて2つある。

 最後に、増えつづけるアレルギー性疾患に対して、私たちはどんな心構えでいればよいのかと尋ねた。

 恐ろしいのは、食べものやハチの毒、薬物などが原因で起きる「アナフィラキシー」だ。これは急性アレルギー反応の一つで、呼吸困難やめまい、意識障害などの症状を伴う。命を落とすような危険な状態になることもある。, こうしたアレルギー性疾患による諸症状を緩和するため、杉本さんは企業と協力して長年研究を続け、効き目があると高く評価されている処方箋医薬品などの開発にも貢献してきた。 100円ですが、味も香りも結構いけてます。気がついたら習慣に。最近、1社が、108円に増量値上げしました。, コーヒーは、1日、2~3杯飲みますが、コーヒーに含まれるポリフェノール・クロロゲン酸が注目されるようになってから、少し意識して飲むようになりました。, この何杯が良いかの基準は、カフェインの量。カフェインは、眠気を覚ます作用がありますが、同時に「カフェイン中毒」のリスクも。, カフェインの量は、豆によっても違ってきますから、単純に杯数を決めることはできませんが、なにごとも適量ということですね。, ところでクロロゲン酸について、効果や摂取量はどのようになっているのでしょうか、気になります。, コーヒーに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種ですが、他のポリフェノールも豊富に含まれています。, 日本コーヒー協会のHPによれば、コーヒー1杯(約140cc)には、約280mgのポリフェノールが含まれていますが、この量は赤ワインとほぼ変わらない量。日本茶の約2倍です。, コーヒーの品種であるブラジル産カネフォラ種ロブスタの場合、生豆100g中、クロロゲン酸類10.4g、ポリフェノール類(クロロゲン酸類を含む)11.0gとなっています。, 生豆の場合、ポリフェノール類のうち、かなりの量がクロロゲン酸類であることがわかります。しかし、焙煎するとクロロゲン酸は減少しますが、ポリフェノールの全体量はそれほど変化しないようです。, ※ブラジル産カネフォラ種ロブスタ、クロロゲン酸類:CQA(カフェオイルキナ酸)、FQA(フェルロイルキナ酸)、di-CQA(ジカフェオイルキナ酸), この表でもわかるように、焙煎度が上がると、クロロゲン酸類は、ポリフェノールの量はほとんど変化していないことが分かります。, 同協会の説明では、クロロゲン酸が別のポリフェノール類に変化したようだ、と説明しています。, この報告書では、ブラジル産アラビカ種の豆のデータも掲載されていますが、ポリフェノール類の量は、カネフォラ種ロブスタと比べると3割程度少ない数値になっています。, ポリフェノールの種類によって、その働きに違いがありますが、基本的な機能は共通しているようです。, つまり、コーヒーを焙煎することで、クロロゲン酸の量は減少しても、ポリフェノールとしての機能性は期待できることになります。, クロロゲン酸の量が一番多いのは、生豆の状態ですが、そのまま摂取というわけにはいきません。, 焙煎する場合、できるだけ”朝煎り”で飲むのがおススメですが、好みがありますから、難しいところです。, ただ、焙煎度合いにかかわらず、ポリフェノールの総量はあまり変化しませんから、”中煎り”でも”深煎り”でもいいのかもしれません。, 一般的に、1日当りポリフェノールの摂取量は、1000~1500mg以上と言われ、コーヒーに換算すると3~5杯分。, ただし、深煎りが好みの方は、クロロゲン酸の量が少ないので、サプリメントの形で摂取するのも選択肢の一つです。.  困るのは、人間にとって快適な生活空間はダニにとっても暮らしやすいという点だ。  ⑴ 28日間を通してクロロゲン酸含有水を与えつづけて「予防的効果」をみたもの。そして、⑵ 0日~13日目までは与えず、14日目以降にクロロゲン酸含有水を与えることで「治療的効果」を測定したものだ(図1)。  花粉症が起こるメカニズムは広く知られているはずなので詳細は割愛するが、簡単にいうと吸い込んだ花粉を体内の細胞が「異物」と認識し、それを排除するためにできたlgE抗体が肥満細胞に結合してヒスタミンやロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質を放出。これらの物質が血管や末梢神経を刺激して、くしゃみや目・鼻のかゆみなどの症状を引き起こす。  世界には三大花粉症と呼ばれるものがある。1873年に発見されたのがイネ科花粉症で、家畜の飼料である牧草「カモガヤ」が原因。主にヨーロッパで見られる。また、1900年頃にはアメリカでブタクサ花粉症が発見されている。 「期待以上の好結果と言いましたが、実はクロロゲン酸以外も含めてコーヒーそのものがアレルギー性疾患の抑制に効くのかもしれません。サンプルさえ入手できれば、コーヒーの実験をさらに続けたいと思います」, 杉本さんによる今回の一連の実験によって「コーヒーは継続的に摂取することで、アレルギー性疾患を緩和する飲料として有用である」という結果が示唆された。  ⑴ 予防的効果の測定では、くしゃみ反応で濃度0.03%のクロロゲン酸含有水で、鼻掻き行動では同0.1%のクロロゲン酸含有水でそれぞれ有意差が出た(図2)。  今回の実験を終えて、杉本さんのなかでは「クロロゲン酸だけじゃないのかもしれない」との考えが湧いてきたという。 「アレルギー性皮膚炎で苦しんでいる人たちは多いです。私は、なかでも『かゆみ』を緩和する方法を探したかったのです」 「スギは日本固有の植物で、1月から4月にかけて猛威をふるいます。日本の花粉症のおよそ8割がスギ花粉といわれています」(杉本さん) ①アレルギー性鼻炎モデルと②アレルギー性皮膚疾患モデルのマウスだ。マウスは5週齢で、いずれも卵白アルブミンなどを直接お腹に投与する「腹腔(ふっくう)内投与」を2回行なった。腹腔内ならば100%吸収されるので、口腔投与よりもアレルギー性疾患になりやすい。今回は、卵によるアレルギー反応を人工的に起こした。

 杉本さんがそう考えて行なったこの実験では、マウスの後足に小型の磁石を装着して観察用ケージに入れて「掻疼行動(引っ掻き行動)」を測定装置で計った。予防的効果の結果は図4の通り。

 農業を生業としている人たちにとっては避けることが難しい、たいへんな花粉症といえる。, 花粉以外にもアレルギー性疾患を引き起こす原因がある。「ダニ」だ。杉本さんによると、チリダニ類のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニなどが挙げられるという。 「医食同源という言葉がありますね。つまり、食事に注意することが病気を防ぐ最善の策です。科学的根拠のある食べものを、必要な量だけきちんととることが大切です。昨今『免疫力を高めよう』とよくいわれますね。たしかに風邪の予防などの面で免疫力は大切ですが、あまり高めすぎるとlgE抗体が増えるので、逆にアレルギー性疾患にはかかりやすくなるといわれています。注意してください」

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